鳥取地震から80年 鳥取大学で地震発生直後の写真など展示

1200人以上が死亡した鳥取地震から、ことしで80年となるのにあわせ防災意識を高めてもらおうと、鳥取市の鳥取大学で、地震の発生直後の様子などを記録した写真などを展示する企画展が開かれています。

昭和18年9月10日に発生した「鳥取地震」は、県の当時の資料によりますとマグニチュード7.2、震度6の揺れを観測し、鳥取市を中心に死者1210人、けが人は3860人にのぼったとされています。
鳥取市の鳥取大学で開かれている企画展には、当時の被害の様子を記録した写真や体験談、鳥取地震をはじめ県内で発生した地震に関する調査研究を紹介するパネルが、あわせて10点展示されています。
このうち地震発生後の鳥取市内を撮影した写真では、各地で建物が倒壊した様子など甚大な被害の状況を確認することができます。
また地震の研究を紹介するパネルでは、鳥取地震と平成7年の阪神・淡路大震災は、地震の規模や発生のメカニズムに共通点があったことを解説しています。
鳥取大学の香川敬生教授は「発生から80年がたち、取り上げられる機会が増えた鳥取地震について興味を持っていたら、この企画展に来て解説を見てほしいと思います」と話しています。
この企画展は9月22日まで行われています。