鳥取市立病院で警察官が特殊詐欺の被害防止を呼びかけ

県内の被害額が、8月で過去最高額を更新するなど、深刻となっている特殊詐欺の被害を減らそうと、鳥取市の病院で警察官が高齢者に注意を呼びかけました。

11日、鳥取市立病院で行われた呼びかけには、警察官3人に加え鳥取警察署のマスコットキャラクター「ラクピー」が参加しました。
警察官らは来院した高齢者に「『ATMに行って』は詐欺!」などと書かれたシールが貼られたマスクを配って「電話でお金の話があるときは詐欺の可能性が高いので、引っかからないようにしてください」と呼びかけていました。
マスクを受け取った男性は「特殊詐欺には注意しているが改めて気をつけたいと思った」と話していました。
鳥取警察署生活安全課の吉田千佳係長は「市役所とか警察を名乗っているとついつい信じてしまうと思うが、詐欺じゃないかと疑って気をつけてほしいです」と話していました。
県警察本部によりますと、ことしに入って8月末までに県内で発生した特殊詐欺の被害額は1億6458万円と、すでに過去最高額だった平成26年の被害額を上回っていて、警察では被害を防ぐために、こうした呼びかけを今後も行うことにしています。