新型コロナの助成金不正受給で起訴 平井伸治県議が辞職

新型コロナの国の助成金を不正に受給したとして詐欺などの罪で起訴されている鳥取県議会の平井伸治議員が31日付けで議員を辞職しました。

鳥取県議会議員の平井伸治被告は、松山市内のとんかつ店経営者やホテルの運営会社と共謀し、新型コロナの影響で従業員を休業させ手当を支給したとうその申請を行い、国の雇用調整助成金を不正に受給したとして詐欺の罪に問われています。
県議会事務局によりますと平井議員から31日昼前、「一身上の都合で辞職したい」とする浜崎晋一議長あての辞職届が郵送で届き、31日付けで受理されたということです。
平井議員はことし4月の県議会議員選挙に鳥取市選挙区から立候補し、平井知事と同姓同名であることが話題となり、3600票余りを獲得して初当選しました。
しかしことし6月に逮捕されてから議会を欠席していました。
これを受けて県議会は、議員が逮捕・勾留され、議員活動ができない期間の報酬の支給を一時的に差し止めるなどを定めた条例の改正案を30日の臨時議会で可決しています。

【浜崎県議会議長は】
平井伸治県議会議員が辞職したことについて県議会の浜崎晋一議長は「逮捕された時点で平井議員が何らかの説明をすべきだと思っていた。説明のないまま辞職となったが、すべての議員が県民の負託を受けたものとして襟を正す必要がある」と話しています。
【平井知事の反応】
平井知事は、報道陣の取材に対して、「驚きもしましたし、残念だとも思いました。政治の世界としては、やはり説明責任を果たすべきではないかと思う」と述べました。
その上で、「我々の地方自治の歩みは止まるわけではないので、議会として襟を正すべきは正し、今回議論された未来に向けて自浄作用が働くような仕組みを、今後へと生かしてもらいたい」と話していました。