JA鳥取西部 「Aコープ」来年1月末で全4店舗閉店を決定

JA鳥取西部は、30日に理事会を開き、所有するスーパー「Aコープ」について、来年1月末で4店舗すべてを閉店することを決定しました。

JA鳥取西部が来年1月末で閉店することを決定したのは、所有する米子市と伯耆町、それに大山町のスーパー「Aコープ」あわせて4店舗です。
「Aコープ」は、ディスカウントストアが周辺に進出した影響などで売り上げが大きく減少し、運営する子会社の決算は、本業のもうけを示す営業損益が2年連続で赤字になっています。
こうしたことからJA鳥取西部は、ことし7月までの売り上げや来店客数などを見極めたうえで、4店舗を閉店するか、営業を継続するかを判断する方針を示していました。
そして30日に開いた理事会で、子会社のことし7月までの半年の純損益が400万円あまりの赤字となり、今後も来店客や売り上げの回復が見込めないなどとして、4店舗の経営から撤退し、来年1月末で閉店することを決めました。
一方4店舗についてJA鳥取西部では、今後事業の継承先を探したいとしています。
JA鳥取西部中西広則組合長は、理事会のあとの記者会見で「苦渋の選択になったが、店舗経営を断念せざるをえないという経営判断をさせていただいた。それぞれの店舗がある地域の環境さまざまだ。そういった点を考慮し、事業の継承先があればしっかりと交渉したい」と話しています。

JA鳥取西部が所有するスーパー「Aコープ」の4店舗すべてを、来年1月末で閉店することを決定したことについて、平井知事は「住民の買い物機能をいかに確保するのか、市町とともに打開策を探りたい。優先されるべきは住民の暮らしであり、店舗の引き継ぎや移動販売を含め、県としても市町村や地元の皆様と心ひとつに、買い物環境確保を図っていく」とコメントしています。