愛知で起訴の被告 鳥取でも高齢者から詐欺の容疑で追送検

「あなたの携帯電話がウイルスに感染し多くの人に被害を出した」などと、うその電話をかけて高齢者から現金をだまし取ったとして、愛知県で起訴された被告が、鳥取県内の高齢者にも同様の手口を繰り返したとして、警察は被告ら3人を詐欺の疑いで追送検しました。

埼玉県川口市の会社役員・宮代東生被告(36)らは「あなたの携帯電話がウイルスに感染し多くの人に被害を出した。被害者に弁済が必要だ」などとうその電話をかけ、高齢者から現金をだまし取ったとして愛知県で起訴されています。
その後の捜査で、去年6月から8月にかけて、東伯郡に住む70代の女性にも「あなたの携帯電話がウイルスに感染し被害を受けている人がいる」などと、うそを言う同様の手口で、現金4280万円あまりをだまし取ったとして、警察は、宮代被告ら3人を詐欺の疑いで追送検しました。
鳥取県警察本部によりますと、県内の特殊詐欺の被害額として4280万円あまりは過去最高だということです。
警察では、組織全体の解明を進めるとともに、ほかにも事件に関わっている人物がいると見て捜査しています。