政務活動費で宿泊施設に82泊の県議 66泊分を返還へ

昨年度(令和4年度)、鳥取県議会議員に支給された政務活動費を使い、県内外の宿泊施設に82泊した議員が、県内に宿泊した66泊分の費用について「活動報告書を提出できていなかった」として、返還する意向を示しました。

米子市選挙区選出の松田正県議会議員は、昨年度、議員に支給された政務活動費で、旅行代金の割り引きを受けられる「県民割」を使うなどして県内外の宿泊施設に82泊し、そのほとんどが鳥取市内の同じホテルに宿泊していました。
政務活動費で宿泊する場合は報告書の提出が義務づけられていますが、松田議員は提出しておらず、NHKの取材に対して議員は「県庁に行って執行部への聞き取りをしていたが、疑念を抱かれるのであれば返還したい」と述べ、▼県内に宿泊した66泊分の費用と▼宿泊時に使ったタクシー代などの交通費あわせて40万円あまりを返還する意向を示しました。
すでに県議会事務局と調整を始めていて、今後、収支報告書についても修正するということです。
一方、松田議員は、令和3年度も鳥取市内の同じホテルを中心に81泊していましたが、これについては政務活動報告書を提出しているとして、返還する意向はないとしています。