県議が政務活動費で「県民割」使うなど県内宿泊施設に82泊

昨年度(R4年度)鳥取県議会議員に支給された政務活動費で、旅行代金の割り引きを受けられる「県民割」を使うなどして、県内の宿泊施設に80泊あまりしていた議員がいることがNHKの取材で分かりました。
米子市選挙区選出のこの議員は「コロナ禍のため地元で議員活動がしづらく、県庁で県職員から直接聞き取ったほうが話が早いと思い、鳥取市内に宿泊していた」と話しています。

昨年度、34人の県議会議員にそれぞれ支給された政務活動費300万円の収支報告書が公開され、NHKが調べたところ、調査研究費は米子市選挙区選出の議員がおよそ140万円と最も多くなり、この議員は議会活動とは別に、自らの議員活動を行うため宿泊施設に82泊していたことがわかりました。
宿泊施設は、ほとんどが鳥取市内のホテルで、この議員によりますと、「県民割」と呼ばれる観光需要の喚起策で、鳥取県の「WeLove山陰キャンペーン」を利用するなどしていたということです。
コロナ前の平成30年度にこの議員が、政務活動費で宿泊したのは21泊でした。
またこの議員は昨年度、議会活動などの公務で鳥取市内のホテルなどに74泊泊まっていて、議員活動の82泊とあわせると156泊に上ります。
NHKの取材に対し、この議員は「コロナ禍のため地元へ帰っても議員活動がしづらく、県庁で県職員から直接聞き取ったほうが話が早いと思い鳥取市内に宿泊していた。やましい気持ちはない」と話しています。