JA系スーパー閉店で八頭町に試験的に「移動スーパー」が出店

鳥取県東部では、JA系のスーパー9店舗が9月末までにすべて閉店します。
閉店後の住民の買い物環境を確保しようと、八頭町では、車両に食料品を積んで販売する「移動スーパー」が閉店するスーパーの隣に初めて出店しました。

JA系のスーパー「トスク」は9店舗のうち、八頭町の「ふなおか店」と鳥取市の「河原店」は31日、そのほかの7店舗は9月末に閉店することを決めていて、地域住民の買い物環境の確保が課題となっています。
こうした中、29日、閉店する「ふなおか店」の隣の町有地には、食料品を車に積んで販売する「移動スーパー」が初めて出店しました。
販売車が到着すると住民が集まり、棚に並ぶ多くの商品の中からパンやそうざいを買い求めていました。
この「移動スーパー」は、八頭町の依頼で、今後、およそ1か月間、試験的に毎週土曜日の午後4時ごろから出店する予定です。
その後の出店の頻度については、利用者数や住民からの要望を踏まえて、町が業者と対応を検討するとしています。
移動スーパーを利用した近くに住む女性は「スーパーが閉店すると、家族に買い出しに行ってもらわないといけなくなって困る。近くまで移動スーパーが来てくれると助かる。ぜひ利用していきたい」と話していました。