鳥取市の金属加工会社 レンタルEVを社員に貸し出しへ

大手商社が立ち上げた新会社が運営するEV=電気自動車を民間企業に貸し出すサービスを、全国で初めて鳥取市の金属加工会社が導入することになりました。

大手商社の住友商事はことし4月、EVと充電設備、それに太陽光パネルをまとめて定額で貸し出すサービスを行うグループ会社「Hakobune」を立ち上げました。
このサービスを鳥取市の金属加工会社「ササヤマ」が全国で初めて導入することになり、26日に納車式が行われました。
この会社では、このEVを社員に貸し出し通勤などに活用してもらうことにしていて、さっそく社員が乗り心地を確認していました。
また会社では今後、貸し出しを受ける太陽光パネルを工場の屋根に設置し、発電した電気をEVに充電できる仕組みを整えることにしています。
「ササヤマ」の笹山勝社長は「少子高齢化で生産年齢人口が減少する中、採用活動にインパクトを与える取り組みをしたいと思い導入を決めた。他社の参考になれるよう脱炭素の取り組みを進めていきたい」と話していました。
「Hakobune」では、通勤に自動車が不可欠な地域などでこのサービスを導入する会社を募り、今後10年で10万台以上の貸し出しを目指したいとしています。