鳥取県が更年期障害の相談窓口設置へ

鳥取県は、更年期障害に悩む人たちが相談しやすい体制を整えようと、県東部・中部・西部の病院にそれぞれ専用の相談窓口を設け、4つの病院を拠点病院に指定することになりました。

更年期障害は、加齢やストレスでホルモンバランスが崩れることで生じる心身の不調で、不眠やほてりなどの症状が出る一方、見た目には症状がわかりにくく、周囲の理解が得づらいことなどが課題となっています。
更年期障害に悩む人たちが相談しやすい体制を整えようと県は、鳥取市の県立中央病院と倉吉市の県立厚生病院、それに米子市の山陰労災病院に、それぞれ専用の相談窓口を設け、受診先のアドバイスなどを行うことになりました。
3つの病院ではかかりつけ医と連携して定期的に病状を診断し、標準的な治療では病状が安定しない患者の治療にあたります。
また米子市の鳥取大学医学部附属病院が、3つの病院とかかりつけ医との連携の中核を担い、重症患者の診断や治療にあたるとともに、更年期障害についての研修を行います。
鳥取県は、8月中の相談窓口の開設を目指していて「更年期障害の症状を抱える人たちは、どこに相談していいのか分からず、1人で問題を抱えている現状があるので、相談窓口を設けることで必要な医療につなげていきたい」としています。