逮捕の平井伸県議会議員の政務活動費 県議会が支給を一時留保

新型コロナ対策の国の助成金をだまし取ったなどとして、平井伸治鳥取県議会議員が逮捕された事件を受けて、県議会は、平井議員への政務活動費の支給を一時留保することを決めました。

鳥取県議会議員の平井伸治容疑者(55)は、松山市のとんかつ店の経営者らと共謀し、新型コロナ対策の国の助成金およそ1190万円を不正に受給するなどしたとして、詐欺などの疑いで6月30日に逮捕されました。
事件を受けて県議会は7日、3つの会派の代表者と無所属の議員が出席して会議を開き、今後の対応を協議しました。
この中で浜崎晋一議長は、7月10日に支給される予定の75万円の政務活動費について、政務活動を行うのは難しい状況だとして、平井議員への支給を一時的に留保することを提案し、了承されました。
このほか議員報酬の支給を制限するため、条例改正を検討すること、外部の有識者も入れた「政治倫理審査会」を設置し、公職選挙法違反の罪で罰金の略式命令をうけた後、裁判所に正式な裁判を請求した藤縄喜和議員とあわせて審査を行うことも提案され、大きな異論は上がらず、今後各会派で検討を進めることを確認しました。
会議のあと浜崎議長は「不祥事が続いていることは、県議会としても大変重要な事案だと思っている。各議員と連携して、会派を超えてしっかり対応していきたい」と話していました。