マイナカードトラブル知事会がデジタル相に作業工程など求める

マイナンバーカードの相次ぐトラブルを受けて、政府がことし秋までをめどに行うとしている総点検をめぐり、全国知事会は、河野デジタル大臣に対し、具体的な作業工程やスケジュールなどを明らかにするよう求めました。

全国知事会の会長を務める鳥取県の平井知事は6日、デジタル庁を訪れて河野デジタル大臣と会談し、政府が行う総点検に関する要請書を渡しました。
要請書では、マイナンバー制度に対する国民の信頼や理解を得ることが非常に重要であり、全国知事会として、総点検の必要性を理解するとしています。
そのうえで速やかに点検全体の具体的な作業工程やスケジュールなどを明らかにすることや、点検作業で自治体に費用負担が生じないよう、十分配慮することなどを求めています。
さらに総点検の円滑な推進に向けて、地方との意見交換を丁寧に行うことも必要だとしています。
平井知事は記者団に対し「河野大臣からは『点検の期限は弾力的に考え、ものによっては、遅らせることは十分あるのではないか』という話があった。自治体では、中身が分からないまま総点検という言葉が先行して、大きな作業になるのではと非常に心配している。地域の実情に向き合いながら、現実的で合理的な点検を考えてもらいたい」と述べました。