人手不足で20歳のドライバーが乗務 米子のタクシー会社

新型コロナウイルスの影響で乗客が落ち込み、ドライバーが減少していた米子市のタクシー会社に、最年少となる二十歳のドライバーが入社し、3日から乗務を始めました。

米子市のタクシー会社「皆生タクシー」は、去年まで新型コロナの影響で乗客が落ち込み、コロナ禍前におよそ60人いたドライバーは一時、40人にまで減少しました。
タクシー会社によりますと、ことしに入り新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行することをきっかけに乗客数が回復し、5月以降、コロナ禍前の9割以上に戻ったことから、新たに二十歳のドライバー・四元亜弥さんを採用し、3日、初めての乗務を前に出発式を行いました。
四元さんは「乗り心地が良いと言われると、うれしいです。安心安全な運転ができるように、がんばります」と話していました。
タクシーなどのドライバーの人手不足が課題となる中、国は去年、運転に必要な2種免許の受験資格を緩和して「21歳以上」から、「19歳以上」に引き下げていて、四元さんは、会社で最年少のドライバーになるということです。
「皆生タクシー」の杉本真吾社長は「高齢者や夜のタクシーの需要は、コロナ感染拡大前と変わらない水準に戻り、今後は観光需要にも期待しています。ドライバーの年齢層が高いタクシー業界が若返るきっかけになってくれればいいと思います」と話していました。