鳥取市の男性がデング熱感染 インドから帰国

鳥取市保健所は、インドから帰国した鳥取市の男性が、デング熱に感染していることが確認されたと発表しました。
県内での患者の発生の報告は、2019年以来です。
鳥取市保健所によりますと、鳥取市に住む30代の男性が、インドに滞在中だった6月20日に発熱やおう吐・下痢などの症状が出始め、帰国後の28日に市内の医療機関を受診し、検査した結果、デング熱に感染していることが確認されました。
男性は回復傾向にあり、現在は自宅で療養しているということです。
デング熱は蚊が媒介する感染症で、東南アジアや南アジア・中南米などで流行していて、発症すると、高熱や、激しい頭痛や筋肉痛・関節痛などの症状が出ます。
人から人に直接感染することはありません。
男性は「インドで蚊に刺された」と話していて、保健所はインド滞在中に感染したと見ています。
一方で「帰国後は蚊に刺されていない」と話しているため、保健所は国内で感染が広がるおそれはないとしています。
鳥取県内でのデング熱の患者の発生は、2019年以来です。
保健所ではデング熱が流行している地域に渡航する人に対して、蚊に刺されないように長袖や長ズボンを着用することや、帰国後も2週間程度は虫除けスプレーを利用するなどして、蚊に刺されないよう注意してほしいと呼びかけています。