米子市のごみ焼却施設の建設候補地で住民への説明会始まる

鳥取県西部の9つの市町村が新たに建設する一般ごみ焼却施設の候補地となった米子市彦名町で、住民への説明会が始まりました。

県西部の9つの市町村でつくる西部広域行政管理組合は、一般ごみの処理を集約する新たな施設を建設し、2032年度を目標に稼働させる計画で、ことし3月に「中間処理施設」と「最終処分場」の建設候補地を公表しました。
このうち、ごみの焼却などを行う「中間処理施設」の候補地となった米子市彦名町では、6月23日、初めての住民説明会が開かれ「彦名十区自治会」の25人が出席しました。
この中で行政の担当者は「施設を建設しても、大気や悪臭、騒音・振動について、大きな影響はないと考えている」などと説明し、住民からは「施設の近くに住宅がある」とか「西風が多いのではないか」など懸念の声が相次いでいました。
行政管理組合は、このあとも自治会や農業団体を対象に説明会を開いていくとしています。
西部広域行政管理組合ごみ処理施設整備課の生田公志課長は「スケジュールにこだわらず、丁寧に説明を重ね、決定は地元の皆様の理解を得て進めていきたい」と話していました。
一方、彦名十区自治会の西尾陸夫会長は「施設の建設については、一定の時期に集会などを開いて賛否を問うことになるだろう。組合には住民の理解を得る努力を期待したい」と話していました。