海産物輸入拡大目指す 中国の食品関連団体が境港を見学

中国の食品関連の事業者などでつくる団体が、日本の海産物の中国への輸入拡大を目指し境港市を訪れ、境港の新しい魚市場を見学しました。

この見学会は、中国で食品の製造・販売、それに飲食業を行う事業者などでつくる団体が行いました。
団体のおよそ30人は、境港市の境港で、順次建て替えが進められている新しい魚市場を18日に訪れ、はじめに鳥取県境港水産事務所の担当者から、水揚げされる海産物の種類や水揚げ量などについて説明を受けました。
参加者は海外への輸出状況や、運送時の品質管理の方法、ほかの漁港との価格の違いなどについて熱心に質問し、担当者は「サバやイワシは冷凍してアジア圏に輸出しているが、ほかの魚種は輸出が進んでいない」などと説明していました。
その後参加者は、競りが行われる場所に移動し、漁の種類ごとに使う施設を分けていることなど、高度な衛生管理を行う仕組みについて説明を受けました。
市場を見学した中国の行政担当者の男性は「競りの場所や処理の場所がきちんと管理されていて、とても勉強になった。新鮮で安全というのはセールスポイントになるので、スムーズな商談に向けて相互の理解を深めていきたい」と話していました。