北朝鮮弾道ミサイル発射 鳥取の漁船“花火のような大きな音”

防衛省は、北朝鮮から15日夜に弾道ミサイルが発射され、日本のEEZ=排他的経済水域の内側の日本海に落下したとみられると発表しました。
近くの海域でベニズワイガニ漁をしていた鳥取県の漁船の責任者は、日本海かにかご漁業協会に対し「14、5マイル離れていた場所で花火のような大きな音がした」と話し、およそ26キロから28キロ先に着弾したのではないかと説明したということです。

境港市に事務所がある、日本海かにかご漁業協会の古木均専務理事は、北朝鮮のミサイル発射後に関係機関から着弾地点などの連絡が入り、15日午後8時前に、近くの海域で操業していた境港市の船会社が、所有する漁船に船舶電話で連絡をとりました。
日本海の漁場・大和堆でベニズワイガニ漁をしていた漁船の責任者は「花火のような大きな音がした。ミサイルだろうか。船は異常なく操業している。14、5マイル離れていた」と話し、船員の感覚でおよそ26キロから28キロ先に着弾したのではないかと説明したということです。
その上で古木専務理事は「びっくりした。6月いっぱいが漁期だが、安全な操業を侵されることに対して本当に不安と怒りを感じる。国や県に断固とした措置をとってもらいたい」と話していました。
漁船は操業を続け、6月19日の未明に境港に帰港する予定だということです。