若桜鉄道3年ぶりの黒字 グッズ販売が好調

鳥取県東部を走る第三セクターの「若桜鉄道」の昨年度・令和4年度の決算は、最終的な利益が70万円あまりとなり、3年ぶりに黒字となりました。
グッズ販売が好調だったことが、黒字になった要因と分析しています。

「若桜鉄道」は15日に若桜町で株主総会を開き、昨年度の決算について報告しました。
決算は本業の売り上げにあたる旅客収入が、前の年度よりおよそ300万円増加して4400万円あまり、イベントの売り上げなども含めた全体の収入から、経費などを差し引いた最終的な利益はおよそ74万円となり、3年ぶりに黒字となりました。
神社の御朱印帳をまねた「鉄印帳」などのグッズ販売が好調だったことが、黒字になった要因と分析しています。
若桜鉄道は、今年度からSLの体験運転を再開するなど、新型コロナウイルスの感染拡大前と同じようにイベントを開催するとともに、再来年の大阪・関西万博を見据えて、外国人観光客の呼び込みに力を入れることにしています。
若桜鉄道の社長で、若桜町の上川元張町長は「新型コロナも5類になり、人の動きが活発になると思う。観光需要を喚起して旅客収入の増加につなげていきたい」と話していました。