高校生が県の当初予算をどこに重点的配分するか考える 鳥取市

自治体の予算を通して、高校生に社会の仕組みに関心を持ってもらう特別授業が、鳥取市の高校で14日に行われました。

この授業は鳥取財務事務所や県が行い、鳥取市の青翔開智高校の2年生が受講しました。
生徒たちは、2週間前に鳥取県の今年度の当初予算について説明を受けていて、どの分野により重点的に予算を配分すべきかグループごとに発表しました。
発表では、鳥取県には和牛やスイカなど特色のある農産品が多いので、農林水産業への予算を増やして農家への支援を強化すべきとか、県内に若者の移住者を呼び込むため、保育所を増やしたりして子育て環境を充実させるべきなどと述べていました。
授業を受けた男子生徒は「予算を分野ごとに増やしたり減らしたりするのは、減らす分野のことを考えるととても難しく、予算を考える大変さが分かりました」と話していました。
講師を務めた鳥取財務事務所の平野正晃企画係長は「子育ての話題や遊ぶ場所が少ないという意見など、高校生ならではの発想がありよかったです。税負担への理解を深めてもらい、税金を通じた財政の流れの中で、ふだんの生活が成り立っていることを改めて実感してほしい」と話していました。