全国初 スマホで音声案内してくれる点字ブロックを常設 米子

米子市の点字図書館が入る施設に、スマートフォンをかざすと音声で道案内をしてくれる点字ブロックが、全国で初めて常設されました。

この点字ブロックは、突起の部分につけられたマークをスマートフォンの専用のアプリで読み取ると、音声で道案内をしてくれます。
米子市にある「鳥取県ライトハウス点字図書館」が入る施設に、全国で初めて常設され、視覚に障害がある人や行政関係者などおよそ20人が参加して、体験会が行われました。
点字ブロックは、道路から施設までに3か所、施設の入り口から2階にある点字図書館までに8か所設置され、スマートフォンをかざすと「2階です。左は5メートル先に点字図書館があります」などと音声が流れます。
図書館に向かうか、外に出ようとするかなどによって音声の内容が変わり、参加者は案内に従って正しく目的地を確認して向かっていました。
米子市の70代の女性は「詳しい情報がわかってびっくりしました。歩くのに便利だと思います」と話していました。
南部町の50代の男性は「まわりの情報を教えてくれるのでよいと思いました。交差点や駅や銀行など、よく使う場所に設置してほしいです」と話していました。
「鳥取県ライトハウス点字図書館」の門脇保身館長は「利用者がスマートフォンを上手に使うスキルが必要なので、身につけてもらう方法を鳥取県と連携して検討したい」と話していました。