八頭町でコウノトリのひな確認 人工巣塔に少なくとも4羽

八頭町にことし設置された国の特別天然記念物の「コウノトリ」のための人工巣塔につがいが巣を作り、少なくとも4羽のひながふ化したことが分かりました。

八頭町では去年、兵庫県から巣立ったコウノトリのつがいが電波塔の上に巣を作り、3羽のひながかえりました。
コウノトリがより安全に繁殖できるようにと、町がことし、電波塔の近くに人工巣塔と呼ばれる支柱を設置したところ、4月上旬につがいが巣を作っているのが確認されました。
そしてその後、巣の上でうずくまって卵を温めるような様子が見られるようになり、5月中旬以降に少なくとも4羽のひながふ化したことが確認されたということです。
巣を作ったつがいは、個体を識別するための足輪の情報から、去年飛来したのと同じコウノトリだとみられるということです。
町によりますと、ひなは、体の高さが30センチほどになっていて、今後も順調に育てば、7月には巣立つ見通しだということです。
八頭町教育委員会社会教育課の白岩雄一郎係長は「巣塔をつくっても無事定着するか心配でしたが、すぐに来てくれて嬉しく思っています。ひなのエサをもらう動きに力強さを感じます。もうしばらくあたたかく見守っていただければと思います」と話していました。