環境省レッドリストの水草「ガシャモク」鳥取市のため池で確認

環境省レッドリストの水草「ガシャモク」鳥取市のため池で確認

鳥取市内のため池に、環境省のレッドリストで、絶滅の危険性が極めて高いとされる水草「ガシャモク」が生育していることが、専門家らの調査でわかりました。
この水草が中国地方で確認されたのは初めてです。

鳥取市内のため池で「ガシャモク」を見つけたのは、インターンシップの支援などを行っている団体「鳥取県地域教育推進局環境部」の小宮春平さんで、5月18日に日本植物分類学会の学術誌で報告されました。
「ガシャモク」は環境省のレッドリストで、近い将来に絶滅の危険性が極めて高いとされる「絶滅危惧1A類」に分類されていて、国内では青森県など7つの県で確認されていましたが、中国地方で確認されたのは初めてです。
このほか、これまで国内では中部地方より北に分布していると考えられていた水草の「エゾヤナギモ」も、鳥取市内のため池で生育していることがわかったということです。
小宮さんは「中山間地域の住民がため池をちゃんと管理してくれていたから、水草が生き残ったと思う。希少な水草がある池をしっかり守っていきたい」と話しています。