県西部のスーパー「Aコープ」4店舗の閉店検討 JA鳥取西部
JA鳥取西部が所有する県西部のスーパー「Aコープ」4店舗について、閉店を検討していることがわかりました。
JA鳥取西部は、スーパーの「Aコープ」を米子市に2店舗、伯耆町と大山町にそれぞれ1店舗、あわせて4店舗所有していて、いずれも米子市にあるJA鳥取西部の子会社が運営しています。
JA鳥取西部によりますと、スーパーがある周辺地域の人口が減少していることや、ディスカウントストアの出店などで売り上げが減少したことから、子会社のことし1月までの1年間の決算は、営業損益がおよそ1600万円の赤字になりました。
こうしたなかJA鳥取西部は、NHKの取材に対して所有する4店舗について、閉店を検討していることを明らかにしました。
一方で「閉店は決定したわけではない」として、ことし7月までの経営状況を見極めたうえで、閉店するか営業を継続するか最終的に判断するとしています。
JA鳥取西部は、こうした方針を4月28日に開く総代会にはかることにしています。
県内では「JA鳥取いなば」が100%出資し、県東部に展開するスーパー「トスク」を、今年度中に9店舗すべて閉店する方針のほか「JA鳥取中央」が所有する県中部のスーパー「Aコープ」の4店舗の閉店を決めるなど、買い物環境の維持が大きな課題となっています。
このうち大山町の「Aコープ名和店」は、近くに他のスーパーがなく、買い物客からは、今後への不安の声が聞かれました。
70代の男性は「運転免許を持っていない人は、店がなくなったら大変だと思う。年配の人のためにも存続してほしい」と話していました。
また60代の女性は「スーパーはあったほうがいい。今は車に乗っていますが、もう少し高齢になって免許を返納したら不便になります」と話していました。