公立鳥取環境大学「若者ケアラー」の学生支援する相談窓口設置

鳥取市の公立鳥取環境大学に、家族の世話や介護を行っているいわゆる「若者ケアラー」の学生などを支援する相談窓口が設置され5日、新入生への説明会が行われました。

公立鳥取環境大学は4月、家族の介護や世話をしているいわゆる「若者ケアラー」の学生や、教職員を支援する相談窓口を新たに設置しました。
これについて、新入生向けのガイダンスの中で説明会が行われ、窓口の運営を委託された会社の代表が「大学からの帰宅後に、家族の世話や育児をすることで、進級に影響したり、同世代との交流が不足したりすることを心配しています」と呼びかけ、看護師やケアマネージャーがLINEなどで相談に応じていることを紹介しました。
鳥取環境大学でもこれまで、家族の世話をするために学業を続けることが難しい学生が出ているということで、大学は窓口を積極的に利用するよう呼びかけています。
説明会に参加した経営学部の新入生は「まだ先のことだと思っていた介護について改めて考えるきっかけになりました。すぐに相談できる環境が整っていることは安心できて心強いです」と話していました。
大学で学生支援を担当している吉村昌郎さんは「自分自身が若者ケアラーだという認識がない学生もいるので、困っていることがあれば相談してもらい、学業にまっすぐ打ち込んでほしい」と話していました。