「バリアフリー美術館」インターネット上にオープン
障害のある人たちが制作したアート作品をデジタル化し、インターネット上でどこからでも鑑賞できるようにした「バリアフリー美術館」を鳥取県が開設しました。
「鳥取県立バリアフリー美術館」は、障害のある人たちが制作したアート作品を多くの人に紹介するとともに、美術館に行くことが難しい人にも身近な形で鑑賞してもらおうと、インターネット上に新たに開設されました。
グランドオープンに合わせて展示されている作品は合わせて103点で、デジタル技術を活用して美術館にいるように、あらゆる角度から鑑賞することができます。
このうち塩崎琴音さんの「生命」という作品は、線の細いボールペンで無数の小さな円を描き、それぞれに色づけをして花のような模様が浮かび上がっています。
また「K.M.」さんの「龍」という立体作品は、素材はセロハンテープだということで、作品を拡大すると、龍の目やひげなどまで細かく仕上げられていることが分かります。
県障がい福祉課は「この美術館を通して、障害の有無に関わらずアートを楽しめる共生社会の実現を目指したい。県内のみならず、全国・世界中のみなさんにも見てもらいたい」と話しています。