鳥取市の介護施設で虐待 新たな利用者受け入れ停止の行政処分

鳥取市の介護施設で、職員が利用者の頭をたたいたり、暴言を吐いたりする虐待を行っていたことが分かり、鳥取市はこの施設での新たな利用者の受け入れを、半年間停止する行政処分を行いました。

処分を受けたのは、鳥取市にある小規模多機能型居宅介護施設「陽だまりの家こうなん」を運営する琴浦町の事業者「ソルヘム」です。
鳥取市によりますと、去年9月、施設の職員1人が利用者の90代の女性の頭をたたいたのを別の職員が見つけて施設の管理者に報告し、市が聞き取り調査を行ったところ、同じ職員が去年1月ごろから複数の利用者に暴言を吐き、心理的な虐待も行っていたことが分かったということです。
このため市は、この施設での新たな利用者の受け入れを3月1日からことし8月末まで、半年間停止する行政処分を行いました。
虐待を行った職員は、去年9月に自主退職したということです。
処分を受けた「ソルヘム」は「大変申し訳ありません。こうしたことを2度と起こさないよう厳しく改善策に取り組み、再発防止を徹底したい」とコメントしています。