鳥取の“食”で富裕層の誘客に結びつける戦略セミナー 米子市
県内の飲食業や観光業の人たちが鳥取の「食」の魅力を生かし、富裕層の誘客に結びつけるための戦略を学ぶセミナーが13日、米子市で開かれました。
このセミナーはコロナ後の観光需要を取り込むために県が開いたもので、飲食業や観光業などから、オンラインを含めて40人あまりが参加しました。
セミナーではマーケティングの専門家・大久保祐介さんが富裕層の誘客に結びつけるために、鳥取の「食」の魅力をどのように生かすかをテーマに講義しました。
このなかで大久保さんは、富裕層へのアンケートの結果、鳥取の魅力として「自然や景観」「食べ物」などの回答が多く、個別には梨や乳製品の知名度が高いことを紹介しました。
そしてほかの地域と比べ、カニやかきなど海の幸が豊富であることや、東京から飛行機を利用すれば鳥取は軽井沢よりも短時間で着くことを指摘し「まだまだ鳥取には魅力が眠っている。もっと自信を持って売り込んでほしい」と強調しました。
このあと参加した人たちからは、食の科学的な分析で魅力アップを求める意見も出ていました。
琴浦町から参加した、30代の男性は「水産加工の起業を考えていますが、県外に知られていない魅力がたくさんあるので、鳥取県のよいものを全国に発信したい」と話していました。
県ではこのセミナーの様子を15日から、ウェブ上で公開することにしています。