鳥取市の養鶏場ニワトリ相次いで死ぬ 鳥インフルエンザに感染
鳥取市の養鶏場でニワトリが相次いで死んでいるのが見つかり、県の簡易検査の結果鳥インフルエンザに感染していることがわかりました。
詳しい検査の結果は12月1日早朝にも判明する見通しで、高病原性の鳥インフルエンザと確認されれば、鳥取県内の養鶏場では初めてとなります。
県によりますと30日朝、およそ11万羽のニワトリを飼育している鳥取市の養鶏場から「死んだニワトリの数が増えている」と連絡があったということです。
県の担当者がこの養鶏場を訪れたところ、40羽が死んでいて、このうち11羽と衰弱した2羽のあわせて13羽について簡易検査を行ったところ、すべてのニワトリから鳥インフルエンザの陽性反応が出たということです。
これを受けて県は30日午後、関係部局の担当者を集めた対策本部会議を開きました。
このなかで平井知事は「関係機関と連携しながら緊急に体制を組みたい。感染を拡大させないだけでなく、事業者へのフォローも大切だ。議会とも協議をして追加の補正予算の支給も検討したい」と述べました。
県は現在、遺伝子検査を進めていて、あす(1日)早朝にも詳しい結果が判明する見通しです。
遺伝子検査で高病原性の鳥インフルエンザと確認されれば県は法律に基づき、速やかにこの養鶏場で飼育されている11万羽すべてのニワトリの殺処分を始めることにしています。
県によりますと、この養鶏場から半径10キロ圏内には養鶏場はなく、ほかの養鶏場からの出荷に制限はかかりませんが、感染拡大を防ぐため、消毒を行う場所の設置を検討しているということです。
これまで県内の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザが発生したことはなく感染が確認されれば、初めてのケースとなります。