“子育てしやすい環境を” 保育士確保で対策求める声相次ぐ

子育てしやすい環境を作ろうと、さまざまな立場の人が意見を出し合う県の会議が開かれ、新型コロナの影響で、保育士の確保が難しくなっているとして、対策を求める声が相次ぎました。

県庁で13日に開かれた会議には、子育てに関わるさまざまな立場の18人が出席し、県が取り組むべき子育て支援策について意見を交わしました。
このうち保育士不足については、保育施設の代表から「人材確保に苦労している」という声が聞かれたほか、短期大学の教員からは「コロナ禍で保育現場は大変だというイメージが広がり、保育士になりたいという学生が減っている」という指摘があり、人材育成への取り組みを進めてほしいという要望が相次ぎました。
また子育て中の母親は「子育てが落ち着いて、保育の仕事をしたいという母親に対し、保育士の資格取得をサポートする仕組みを作ってはどうか」と提案していました。
県は年内に再び会議を開き、委員の意見を参考にしながら新たな子育て支援策を検討し、来年度の予算案に反映させることにしています。
会議の会長を務める鳥取大学地域学部の鈴木慎一朗教授は「人口が減少していく中で子育て支援が果たす役割は大きい。新型コロナという課題も克服しながら、子育てを担う人材を育成していかなくてはならない」と話していました。