「鳥取しゃんしゃん祭」 3年ぶりに観客を入れて開催

鳥取市の夏の風物詩、「鳥取しゃんしゃん祭」が14日、3年ぶりに観客を入れて開催されました。

「鳥取しゃんしゃん祭」は、江戸時代に傘踊りで雨乞いをしたことにちなんで、踊り手たちが鈴のついた傘を「シャンシャン」と鳴らしながら踊る鳥取市の恒例の夏祭りです。
新型コロナの影響で、おととしは中止、去年は無観客で行われましたが、ことしは、去年に続いて会場を街なかから市内の陸上競技場に移し、3年ぶりに観客を入れて開催されました。
観客の数を制限したり入場前に検温や消毒などを行ったりして、感染対策が取られる中、44チームおよそ1000人の踊り手たちが参加しました。
最大の呼び物の「一斉傘踊り」では、踊り手たちが地元の民謡に合わせて、色鮮やかな傘を振ったり回したりしながら、鈴の音を鳴らし、息の合った踊りを披露しました。
観客は、踊りのリズムに合わせて、うちわをたたいたり写真を撮影したりして、3年ぶりの祭りを楽しんでいました。
毎年見に来ていたという70代の男性は「ことしは有観客だと知り、すぐに申し込んだ。踊りは規律正しくそろっていて、毎年進化しているように見えるのが魅力だ。ふだんは平場から見る祭りも、陸上競技場の客席から見ると、全体を眺めることができてこれはこれで楽しい」と話していました。