旅行客が仕事しながら旅してもらう「おてつたび」拡大へ 鳴門

徳島県鳴門市は東京の企業と連携して人手不足の農家や店で旅行客に仕事を手伝いながら旅をしてもらう取り組みを広げていくことになりました。

「お手伝い」と「旅」を組み合わせた「おてつたび」と呼ばれるこの取り組みは、旅行する人に宿泊場所を提供して報酬を支払う代わりに人手不足の地方の農家や店で仕事を手伝ってもらうもので、参加を希望する人をインターネットでマッチングします。

鳴門市では農業の分野で連携して人手不足の農家で去年から参加者を受け入れています。

鳴門市役所で行われた協定式では泉理彦市長とこの取り組みを提供する東京の会社の代表が出席してさらに幅広い業種で連携していくことを確認しました。

今後、人手不足の観光業などで利用を拡大して鳴門市とさまざまな形で関わりを持つ「関係人口」の増加にもつなげていくことにしています。

この取り組みを行う東京の会社の永岡里菜社長は「人手不足が進む中、地域外の人に頼れる仕組みが必要だ。市全体の幅広い分野で連携したい」と話していました。

泉市長は「農業や観光業で人手が少なくなっている。地域の外から多くの人を呼び込み魅力発信にもつなげたい」と話していました。