“労災隠し”の疑い 海部森林組合と専務を書類送検 労基署

海陽町にある海部森林組合がおととし、県が発注した間伐材の伐採現場で作業員が背中の骨を折る大けがをしたのに労働基準監督署にうその発生場所を報告したとして書類送検されました。徳島県はこの森林組合を16日から2か月間、入札参加の資格を停止しました。

書類送検されたのは、海陽町にある海部森林組合と代表理事の60代の専務です。

阿南労働基準監督署と県によりますと、おととし12月、徳島県が発注した治山事業の海陽町の間伐材の伐採現場で、60代の男性作業員が伐採した木が折れて背中の骨を折る大けがをしました。

森林組合は、この事故が発生した場所について、県が発注した現場とは違う場所を労働基準監督署に報告していわゆる「労災隠し」をしていた疑いがあるということです。

このため労働基準監督署は、森林組合と専務を労働安全衛生法違反の疑いで16日、書類送検しました。

労働基準監督署は容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

これを受けて県は、海部森林組合について16日から2か月間、入札参加の資格を停止しました。