ふるさと納税返礼品に「T型フォード」の乗車体験 板野町

徳島県板野町にある短期大学は、学生たちが修復した100年以上前の名車「T型フォード」の乗車体験を町のふるさと納税の返礼品にする取り組みを先月から始めました。

アメリカ車の「T型フォード」は世界で初めてベルトコンベアを使った流れ作業によって大量生産され、自動車の普及に大きな影響を与えた名車として知られています。

板野町にある徳島工業短期大学は去年、創立50周年の記念イベントとして自動車整備士を目指す学生たちがクラウドファンディングで集めた寄付を利用して1912年式のT型フォードのエンジンや車体を修復しました。

短大では地域貢献の一環として板野町のふるさと納税の返礼品としてこのT型フォードを乗車できる体験を先月から始めました。

町に12万円を寄付した場合は納税者を含めて2人が実際に短大のキャンパス内で車を運転できるほか、8万円を寄付した場合は納税者を含めた5人が短大の職員がキャンパス内で運転する車の助手席に乗ることができます。

徳島工業短期大学の担当者は「地元の地域貢献の一環としてこの取り組みを考えました。学生たちが復元させたT型フォードに乗って徳島の風を感じながら楽しんでほしい」と話しています。