海自ヘリ衝突事故で死亡の隊員4人を追悼 小松島基地で葬送式

ことし4月、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に衝突して墜落した事故で、死亡した徳島県の小松島航空基地所属の隊員4人を追悼する「葬送式」が小松島市で行われています。

ことし4月、伊豆諸島の鳥島の沖合で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が訓練中に衝突して墜落し、乗っていた隊員8人のうち1人の死亡が確認され、行方がわかっていない7人について海上自衛隊は今月、死亡と判断したと発表しました。

30日は死亡と判断された小松島航空基地所属の機長の板村一輝2等海佐と副操縦士の山下夏輝2等海尉、航空士の廣田真准海尉、航空士の堂園優作1等海曹の4人の「葬送式」が小松島市の基地で行われました。

基地には、朝から参列者を乗せた車が入って行き、式は非公開で隊員の遺族や防衛省の関係者などが参列して行われました。

海上自衛隊は、引き続き7人や機体の捜索を続けるとともに、回収したフライトレコーダーの解析を行うなどして事故原因の究明を進めています。

【徳島県防衛協会の近藤宏章会長】
参列した徳島県防衛協会の近藤宏章会長は「会場は悲しみに打ちひしがれ、小さなお子さんなどを見ると、涙を誘った。夜間の訓練はリスクを伴うが、今の機体の性能を考えると、聞いたときはえっと思った」と話していました。