四国霊場10番札所 切幡寺の境内が国史跡に追加指定へ

阿波市にある四国霊場10番札所、切幡寺の境内が新たに国の史跡に指定されることになりました。

これは、24日、国の文化審議会が文部科学大臣に答申しました。

四国霊場10番札所、切幡寺の境内は、阿波市市場町の標高96メートルから195メートルの、山の中腹にあります。

仁王門から333段の石段を上り、本堂に至る作りは、およそ330年前の江戸時代の絵図に描かれた姿を基本的にとどめています。

大師堂や庫裏などの建築物の数や位置も220年あまり前の絵図とほぼ変わらないうえ、今も、四国遍路の文化が深く根づいていることも答申の理由とされました。

国の史跡にはこれまでに県内の12件が指定されていて、切幡寺はこのうち「阿波遍路道」として指定された6つの札所と10の遍路道に追加して指定される見通しです。