美波町の大浜海岸でウミガメが産卵 県内では2年ぶりの確認

アカウミガメの産卵地として国の天然記念物に指定されている美波町の大浜海岸で、12日、ウミガメの産卵が確認されました。徳島県内で産卵が確認されるのは2年ぶりです。

ウミガメの調査を行っている美波町の「日和佐うみがめ博物館カレッタ」によりますと、12日午前4時すぎ、大浜海岸でウミガメの足跡がみつかり博物館の職員が周囲を確認したところ、ウミガメが掘ったとみられる穴から卵が見つかりました。
徳島県内で産卵が確認されるのは2年ぶりです。

7月末から8月上旬にふ化する見込みで、博物館では産卵場所に囲いと看板を設置して立ち入らないよう呼びかけています。

大浜海岸はウミガメの産卵地として知られ国の天然記念物にも指定されていますが、産卵数は年々減少し、去年、調査開始以来、初めてウミガメの上陸が一度も確認されず、ことしは産卵の確認に期待が高まっていました。

博物館の平手康市館長は「ほっとしています。ただ上陸や産卵の減少傾向は解決したわけではないので引き続き注視したい」とコメントしています。