高速SAで児童をバスに乗せ忘れ 美馬市の小学校の校外学習

徳島県美馬市の小学校が3日、バスで校外学習に行った帰りに高速道路のサービスエリアで、児童1人を取り残したまま帰っていたことがわかりました。

児童は、サービスエリアのスタッフが保護し、けがはありませんでした。

美馬市教育委員会によりますと、市内にある小学校の児童40人がきのう、校外学習で、バス2台で県南部を訪れた帰り、休憩のため、徳島自動車道の下り線の上板サービスエリアに立ち寄りましたが、児童1人を取り残したまま出発しました。

およそ20分後にバスに乗っていた担任が児童がいないことに気づいて、小学校に連絡し、児童は、連絡を受けたサービスエリアのスタッフが保護し、けがはありませんでした。

その後、児童は、別の車で引率していた教頭が迎えに行き、担任が自宅まで送り届けたということです。

サービスエリアのスタッフによりますと、児童は、広場で1人でしゃがみ込み、落ち込んでいる様子で、慰めながら外で一緒に待っていて、教頭が迎えに来ると、ほっとした様子だったということです。

引率した教員はサービスエリアを出発する前に児童の人数を確認したということですが、児童がいなかったことに気付きませんでした。

市教育委員会は4日市内の小中学校、14校の校長などを集めた臨時の会議を開き、児童や生徒の安全確認は最優先事項だとして、バスなどで移動する際は、乗車や下車の確認を確実に行うよう、指示したということです。

【児童は落ち込んでいる様子だった】
児童を保護した、徳島自動車道・下り線の上板サービスエリアのスタッフは4日、NHKの取材に対して、「小学校から電話があって、外を出て見渡すと、トイレから少し離れた場所でしゃがみ込んでいるのを見つけた。児童は落ち込んでいる様子だったので、外で一緒に待ちながら慰めていたが、迎えに来た学校関係者の顔を見ると、ほっとした様子だった。けがや事故もなく安心した」と話していました。