「コンサート中に大地震」を想定 徳島市で避難訓練

音楽のコンサートの最中に大地震が起きたという想定で、観客を安全に避難させる訓練が徳島市のホールで行われました。

この訓練は、大地震が起きた際に観客を安全に避難させる手順を確認しようと徳島県文化振興財団が徳島市の「あわぎんホール」で初めて開き、およそ500人の観客が参加しました。

訓練はコンサート中に震度7の大地震が発生したという想定で行われ、警察の音楽隊が演奏を行う中、2曲目の途中で照明が点滅して地震が起きたことが伝えられると観客は身を低くして頭を守る姿勢を取っていました。

続いて、ホールのスタッフが出入り口が混雑しないよう観客を席に応じたグループごとに分けて施設の前にある広場まで誘導し、10分ほどで全員の避難が完了しました。

参加した30代の男性は「南海トラフ巨大地震が起こると言われているので参加してよかったです。子どもの安全を確認しながら自分の身も守りたいです」と話していました。

徳島県文化振興財団中川啓司事業課長は「地震が起きた時は落ち着いて行動することを知ってほしい。見つかった課題を避難訓練のマニュアルに反映し地震の時に迅速に対応できるよう備えたい」と話していました。