肝炎の早期発見や治療へ 肝炎ウイルスの無料検査 徳島

徳島県は、ウイルス性肝炎が重症化して肝がんなどで亡くなる人が多いことから、早期発見や治療を呼びかけようと徳島市で肝炎ウイルスの無料検査が行われました。

徳島市の商業施設で開かれた肝炎ウイルスの無料検査のブースには、あさから多くの人が訪れ、問診を受けると看護師から採血を受けていました。

肝臓は病気の自覚症状が出るまでに時間がかかるため、「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、ウイルス性肝炎は、重症化すると肝がんや肝硬変に進行するおそれがあります。

おととしの国の調査では、徳島県のウイルス性肝炎による人口10万人あたりの死亡率は2.6人で、全国でも3番目に高いということです。

このほか会場では筋肉量や体脂肪率を測定するブースも設けられ、訪れた人たちは自分の健康状態を把握していました。

肝炎ウイルスの検査を受けた徳島市の70代の男性は「ふだん肝臓について気にかけることがないのでよい機会でした」と話していました。

徳島大学病院の立木佐知子看護師は「最近は脂肪肝やアルコールによる肝臓の病気が増えています。正しい知識を知ってもらい早期の発見や治療につなげていきたいです」と話していました。