検査装いわいせつ行為 元検査技師 起訴内容認める 徳島地裁

徳島県内の病院やクリニックで検査を装って、女性にわいせつな行為をしたり性的な写真を盗撮したりした罪に問われている元臨床検査技師の裁判が始まり、起訴された内容を認めました。

徳島県内の病院やクリニックに勤務していた元臨床検査技師、筒井康平被告(37)は、去年10月とことし2月、検査を装って当時14歳の少女にわいせつな行為をしてその様子を盗撮したり、女性の胸の性的な写真を盗撮したりした罪や、7年前にも同じ手口で、10代の女性にわいせつな行為をした罪に問われています。

24日、徳島地方裁判所で開かれた初公判では、このうち2件の審理が行われ、元臨床検査技師は起訴された内容を認めました。

検察は冒頭陳述で「10年ほど前に検査に訪れた女性の胸を撮影して以降、若い女性を担当した時はチャンスがあれば盗撮しようと考え、心電図や超音波の検査の際に盗撮していた」と指摘しました。

また、追起訴の予定があることも明らかにしました。

裁判では被害者の2人が、「心臓の音を調べるのになぜ下着まで脱がされるのか不思議に感じていて、恥ずかしいのを我慢していた」や、「目をつぶるよう指示し、こっそり盗撮する検査を悪用した悪質な手口で、ほかにも被害にあった女性がいるかもしれない。許すことができない」と話した調書も読み上げられました。