南海トラフ巨大地震「津波浸水想定」の見直しで意見交換

南海トラフ巨大地震の徳島県の被害想定の見直しについて検討する委員会が県庁で開かれ、津波によって想定される浸水の区域や水深を示した「津波浸水想定」について意見が交わされました。

国は2012年に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定の見直しを進めていて、これを受けて徳島県では県内の被害想定を見直すため県の担当者や専門家らによる検討委員会を立ち上げ、議論を進めています。

20日の会合では最大クラスの津波が発生した場合に想定される浸水の区域や水深を示した「津波浸水想定」の見直しについて、意見が交わされました。

県の担当者によりますと、前回の被害想定の公表から10年以上がたち地形が変化したり、道路が整備されたりしていることを踏まえあらためて、わかりやすく示すことなどを確認したということです。

20日の会合では新たな被害想定の公表時期は示されませんでしたが、委員長を務める徳島大学の中野晋特命教授は、「津波の浸水想定の条件や計算方法を確定し、できるだけ早く公表できるようにしたい」と述べました。