強風であおられたか 事故受け県が県営住宅の防火扉 緊急点検

徳島市の県営住宅で、強風であおられたとみられる防火扉に住民2人がぶつかりけがをした事故を受けて、県は県営住宅の防火扉の緊急点検を行いました。

16日、徳島市の県営住宅で、エレベーター前に設置されている防火扉が開き、通りかかった住民2人がぶつかって腰や頭を打撲するなどのけがをしました。

防火扉は、ふだんは金具で壁に固定されていますが、県は強風で防火扉があおられたとみていて、17日急きょ、防火扉を備えている県営住宅の点検を行いました。

このうち、小松島市の「小松島団地」では、県の職員や業者が、防火扉を引っ張って壁に固定する金具が壊れていないことや、稼働するときにゆっくり閉まるかなどを確認していました。

県は今回の点検で故障が見つかれば速やかに修理することにしています。

また、16日の事故で防火扉を固定する金具が外れた原因などを詳しく調べて対応を検討することにしています。

県住宅課の柳本茂喜課長補佐は「施設のせいで住民がけがをしてしまったのは非常に残念に思う。事故の原因を明らかにして必要な対策を講じ、同じ事故が起こらないようにしたい」と話していました。