徳島バスが運賃値上げを申請 認められれば最大200円値上げ

県内で路線バスを運行する徳島バスは、燃料価格の高騰などを受け32年ぶりに運賃を引き上げるため、四国運輸局に申請を行い、認められればことし10月から最大で200円値上げされます。

徳島バスは路線バスの料金を市内均一区間で40円値上げして250円に、ほかの路線でも最大で200円値上げする申請を四国運輸局に行いました。

認められればことし10月1日から適用され、徳島バスが徳島市から受託している路線の運賃も40円から110円引き上げられます。

運賃の値上げは、消費税率の引き上げに伴うものを除くと32年ぶりだということです。

会社によりますとバスの燃料の軽油の価格はここ数年で高騰していて、2019年度と比べると燃料費は年間2200万円ほど増えた上、車両や部品の価格も高騰しているということです。

さらに、運転手が不足する中、先月から時間外労働の規制が強化されたいわゆる2024年問題への対応のため、採用にかかる経費がかさむ一方、路線バスの売り上げはコロナ禍前の9割ほどにとどまり厳しい経営が続いています。

徳島バス企画管理部東孝行副部長は「輸送コストは近年とくに高騰している。運転手が不足する中、路線バスを継続していくため運賃改定を理解してほしい」と話していました。