大規模災害時の避難所運営 能登半島地震の支援踏まえ意見交換

大規模災害が起きた際の避難所の運営について話し合う会議が県庁で開かれ、能登半島地震の避難所で支援にあたった職員らが衛生環境を確保する難しさや被災者の心のケアが必要であることなどを報告しました。

県庁で開かれた会議には、県や自治体の担当者それに自主防災組織の代表らおよそ60人が参加し、能登半島地震をふまえて南海トラフ巨大地震など大規模災害が起きた際の避難所運営の課題について意見を交わしました。

このうち現地の避難所で支援にあたった県の職員は、断水によりトイレなどで衛生環境を確保することが難しかったことや、女性に配慮して個別の洗濯物を干す場所や授乳スペースを設けるなどの対策が必要だったことなどを報告しました。

また、別の避難所で活動した保健師からは、避難所の感染症対策として感染者が療養する場所を事前に確保しておくことや避難が長期化した人のために心のケアに対応する必要があったと報告しました。

県防災対策推進課の高木和久室長は「大規模災害が発生した場合に避難所の運営が円滑にできるように議論をいかしていきたい」と話していました。