徳島大学病院 アルツハイマー病治療薬使う専門外来を開設

新たに保険適用となったアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」を使って認知症を専門的に治療する外来が徳島大学病院に開設されました。

「レカネマブ」は、アルツハイマー病の原因物質を取り除き、進行を遅らせるための国内で初めての治療薬で、去年12月から保険適用となり、徳島大学病院の脳神経内科でも3月から投薬が始まりました。

23日、徳島大学で開かれた会見で、大学病院の脳神経内科の和泉唯信教授らが、レカネマブを使って早期の治療につなげようと4月、認知症を専門とする外来を開設したことを明らかにしました。

レカネマブを使った治療の対象は、アルツハイマー病で認知症を発症する前の「軽度認知障害」や軽度の認知症と診断された人で徳島大学病院では今月末までに6人に投薬を行う予定です。

診療は毎週月曜と火曜の2回で、受診にあたっては薬の使用頻度や副作用、それに患者の収入によって異なる治療費の自己負担額について説明することにしています。

和泉教授は「薬を使うべきかどうか最適な治療方法を示していきたい。かかりつけ医などと連携して幅広く対応していきたい」と話していました。