世界農業遺産の傾斜地農法 つるぎ町に宿泊施設が開業へ

世界農業遺産に認定された徳島県西部の傾斜地農法を知ってもらおうと、徳島県つるぎ町の山あいに宿泊施設が整備され、今月開業することになりました。

標高およそ500メートルにあるつるぎ町家賀地区では、県西部の傾斜地農法が世界農業遺産に認定されたのをきっかけに、住民団体が伝統農法を復活させて地域活性化に取り組み、県外からのツアー客や視察も増えています。

このため、住民団体などは、地域に長く滞在してもらおうと、新たに宿泊施設を整備し、今月24日、開業することになりました。

宿泊施設は、「家賀の郷 清笹」と名付けられ木造2階建てで、1階に、共有の食事スペースがあるほか、2階には4人部屋と6人部屋が2つずつ設けられています。

また、住民団体は、宿泊した人を対象に、傾斜地での藍の植え付けや、伝統の藍染めなどを有料で体験できるようにして、地域の魅力を深く知ってもらうことにしています。

住民団体の枋谷京子さんは「調理や食事などいろんな体験を考えています。来てよかったと言ってもらえる施設になるよう、心がけていきたい」と話していました。