特別天然記念物コウノトリの巣で8年連続ひなが誕生か 鳴門市

徳島県鳴門市に生息する国の特別天然記念物、コウノトリの巣で、ひながかえったとみられます。
ひなの誕生が確認されれば、8年連続です。

鳴門市大麻町では、コウノトリのつがいが生息していて、県によりますと、先月9日、巣で卵を温める姿勢をとるようになったことから、産卵したとみられていました。

コウノトリの保護に取り組むNPOが観察を続けたところ、今月13日に、ひなにえさを与えるような動きが、複数回、確認されたということです。

このため、県は、15日、「13日までにひながかえったとみられる」と発表しました。

ひなの誕生が確認されれば8年連続となり、順調に育てばおよそ2か月で巣立つということです。

県は、来月下旬ごろ、個体を識別するための足輪を取り付ける予定です。

県は「ひなが無事に巣立つことができるよう、温かく見守り、近くでの撮影や観察、車両の乗り入れなどを自粛するとともに、近隣の住民の生活も妨げないようにしてほしい」と呼びかけています。