タブレット故障問題 後藤田知事 “司法含め早期の解決を”

県立高校のタブレット端末の故障が相次いでいる問題で、納入した会社と県教育委員会で原因の見解が異なっていることについて後藤田知事は12日の会見で「司法を含めて白黒はっきりつけてほしい」と述べ、早期の解決を望む考えを示しました。

県立高校のタブレット端末は、全体のおよそ6割にあたる9400台余りで故障が確認されていて、原因について端末を納入した四電工は、製品の不良ではなく、学校での保管状況が影響したとする見解を示している一方、県教育委員会はこの見解を受け入れがたいとする考えを示しています。

これについて後藤田知事は12日の会見で「お互い専門性がない中だと時間がかかるので、司法や監督官庁である消費者庁や経済産業省に委ねるのが早いのではないか。司法を含めて白黒はっきりつけてほしい」と述べ、早期の解決を求める考えを示しました。

一方、後藤田知事は小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、11日までに新たに50代と60代の男性2人からけん怠感を訴える相談が県内の保健所に寄せられたことを明らかにしました。

県内で健康被害が疑われる症状を訴えたのは、これで6人となりました。

県は、対象の製品を持っている人は直ちに摂取をやめ、体調に異常がある場合は医療機関を受診するとともに保健所に相談するよう呼びかけています。