台湾地震受け大歩危峡の施設に募金箱 協力呼びかけ 徳島

3日、台湾の東部沖で起きた地震を受けて台湾からの観光客が数多く訪れる徳島県三好市の景勝地、大歩危峡では観光施設が募金箱を設置して協力を呼びかけています。

吉野川の美しい渓谷で知られる三好市の大歩危峡は毎年、台湾からの観光客でにぎわい、川下りの遊覧船などを運営する会社は、9年前から台湾の大学生をインターンシップで受け入れています。

このため会社は今回の地震を受けて船乗り場やレストランがある観光施設におとといから募金箱を設置し、協力を呼びかけています。

募金の受け付けは5月下旬ごろまでで、大阪にある台湾の出先機関を通じて台湾に送られ、被災地の復興などに役立てられる予定だということです。

募金箱を設置した「大歩危峡観光遊船」の大平克之会長は「被災地が早く復旧し、台湾の人々が無事に生活できるよう願っている」と話していました。

現在は7人いるインターンの1人で、台中市の大学から来た蘇いせんさんは「家族は無事だがニュースを聞いてとても心配した。被災地が早く日常に戻ってほしい」と話していました。