徳島県 2月有効求人倍率 前月と同水準 運輸・建設で求人増

徳島県内の2月の有効求人倍率は1.32倍で前の月と同じ水準でした。時間外労働の規制が強化される「2024年問題」への対応で、運輸業と建設業では求人が増えています。

徳島労働局によりますと、仕事を求めている人1人に対して企業から何人の求人があるかを示す2月の徳島県内の有効求人倍率は「就業地別」で1.32倍で、前の月と横ばいでした。

一方、企業からハローワークに2月、出された新規求人は1万7582人で前の月より228人増えました。

新規求人を産業別に見ると、
▽「運輸業・郵便業」と
▽「建設業」で増えました。

4月から時間外労働の規制が強化されるいわゆる「2024年問題」に対応するためで、トラックやバス、それにタクシーの運転手の求人が増えているほか、建設業では賃金面などの待遇の見直しが進んでいるということです。

一方、「製造業」や保育士・会計年度任用職員を含む「公務・その他」の求人は人手不足を解消するため新年度向けの求人を1月に前倒したことから減少しました。

徳島労働局は「一部の産業で求人に底堅い推移がみられるが、物価高や燃料価格の上昇など足元の経済情勢が雇用に与える影響に留意する必要がある」としています。